登山記録: 伊豆山

  秋田県:歴史・観光・見所(ホーム)初心者:登山帳>2013年>秋田県>伊豆山(秋田県大仙市)
伊豆山:概要
伊豆山は山容が秀麗な神宮寺岳と周囲の最高峰である姫神山(大平山)に挟まれた低山(標高208m)であまり目立つような山ではありません。しかし、古来からの信仰の山であった事は間違い無く、特に雄物川を挟んだ対岸に位置する花館住民の産土神として崇敬されてきました。祭神である事代主(当社では大同2年:807年に坂上田村麻呂が勧請。伝)は大国主の御子神とされ伊豆諸島の三宅島に鎮座した際、三島明神になったとも云われている事から、伊豆の神が祭られている山=伊豆山になったのかも知れません。又、同じく祭神である泣澤女神(当社では霊亀二年:716年勧請。伝)は妻のイザナミを亡くして悲しんだイザナギの涙が神格化した女神である事から、泉や湧水と関係が深いとされ、確かに伊豆山周辺には湧水が数多く存在して最もふさわしい神様とも言えます。そして、信仰する山と集落との位置関係も興味深いものがあります。山と集落の間には雄物川を挟んだ対岸にあり容易には近づく事が出来ず一見して繋がりが薄いように感じます。しかし、仏教伝来以降は雄物川は三途の川、伊豆山を須弥山などに例えられ、古来からの祖霊信仰も交じり合ったのかも知れません。特に祖霊信仰は、集落で無くなった人の霊は近くの霊山(ここでは伊豆山)に一端留まり、ある期間(仏教伝来以降は49日や一周忌、三周忌など)が過ぎると天に昇華するといった考えが信じられおり、山形の出羽三山では祖霊が集まる山に梵天を奉納する行事が残されています。山頂に鎮座する伊豆山神社の旧社号が不老山神社と呼ばれていたことや、「川を渡るぼんでん」で有名な神事が続けられている事も根底には繋がっているのかも知れません。秋田県では信仰の山と川を挟んだ集落との関係に類似性があるのは、隣の神宮寺岳、仙北市角館町の大威徳山(大威徳神社)、能代市二ツ井町七座神社などに見られます。
伊豆山:登山データ
場所: 秋田県大仙市
標高: 208.0m
想定往復時間: 50分
付近地図:
 白白
伊豆山:周辺温泉
あいのの温泉 鶴ヶ池荘 (秋田県)
伊豆山:写真・登山過程
山容 登山口 鳥居 ねじれ杉 山道
階段 階段 山道 分岐点 眺望
山道 尾根 社殿 社殿:正面 社殿:側面
社殿 向拝 建築力士像:吽形 建築力士像:阿形 山頂
白山社 眺望 手水 ? うがい場の清水
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新・分県登山ガイド 改訂版4 秋田県の山

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