登山記録: 姫神山(大平山)

  秋田県:歴史・観光・見所(ホーム)初心者:登山帳>2013年>秋田県>姫神山(大平山)(秋田県大仙市)
姫神山(大平山):概要
姫神山(大平山)は隣接する旧大曲市、神岡町、南外村の最高峰で古くから周辺住民の信仰の対象になっていました。不勉強の為、山頂に鎮座する太平山三吉神社と、中腹に鎮座する蛭川薬師神社の関係が良く解りませんでしたが、三吉神社の創建の伝説としては、遥か昔、オイダラボッチと呼ばれる巨人が現在の秋田市にある太平山から小山をここまで担いできたのが姫神山で、大平山と呼ばれるようになったそうです。蛭川薬師神社の創建は大同2年(802)、坂上田村麻呂が創建し東夷東征の戦勝祈願したのが始まりとされます。その後、熊野修験と神仏習合し薬師信仰(熊野速玉男神の本地仏は薬師如来)から境内から湧き出る霊水が眼病に効くと広く信仰され、蛭川村の産土神だけでなく、参道には西国三十三観音が建立されるなど多くの信者が参拝に訪れたそうです。ただし、御神体は高野大師が彫刻した神像で古来は如来堂と称していたとの記述があります。高野とは高野山の事でしょうか?高野山としたら真言宗で大日如来が本尊、という事は元々は天照大神が祀られていたのかも知れません。因みに、薬師神社社殿脇には弘法大師堂という小祠が建立されています。弘法大師とはすなわち弘法大師空海の事で、空海は高野山を開いた真言宗の開祖と言われている人物です。明治維新後は神仏分離令により神社となり数多くの神社と合祀しています。その中で太平山神社も含まれ、現在の祭神の中でも三吉神が名を連ねています。又、山名の由来は次のような伝説が残っています。平安時代後期、蝦夷の後裔で当地域の豪族として大きな勢力を持っていた安倍貞仁が中央と対立、そこに派遣された源義家と大きな戦がありました。安倍氏が築いた鶴羽形城は難攻不落の堅城で義家はなかなか落とすことが出来ず悩んでいると、貞仁の娘鹿姫を籠絡させる策を思いつきました。鹿姫はあろうことか敵方の大将である義家と密通する仲となり、安倍氏側の情報が義家側に漏れ遂に鶴羽形城は落城しました。貞仁は不信に思い鹿姫を問いただすすと、事の成り行きと既に義家の子を宿している事を告げられます。怒り狂った貞仁は鹿姫を牢屋に監禁、その後、鹿姫は獄中で子供を産み落とし乳母の力添いもあり脱出しますが、再び捕まり今度は大平山の山中に母子共にを生き埋めとなりました。この故事から鹿姫が生き埋めになった場所に「姫神」と彫り込んだ供養塔が建立され、何時しかこの山を姫神山と呼ぶようになったと伝えられています。
姫神山(大平山):登山データ
場所: 秋田県大仙市大曲
標高: 387.6m
想定往復時間: 1時間
付近地図:
 白白
姫神山(大平山):周辺温泉
あいのの温泉 鶴ヶ池荘 (秋田県)
姫神山(大平山):写真・登山過程
山容 登山口 登山口 山道 雑木林
分岐点 階段 紅葉 眺望 山道
山道 分岐点 階段 眺望 尾根
山道 太平山三吉神社 石祠 石仏 山頂碑
眺望 眺望 眺望 眺望
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