大館市: 人形道祖神

   秋田県:歴史・観光・見所(ホーム)秋田県:フィールドワーク大館市>人形道祖神

人形道祖神
人形道祖神
[ 大館市・観光・歴史・見所 ]
人形道祖神 人形道祖神 人形道祖神 人形道祖神
概要・歴史・観光・見所
人形道祖神概要: 大館市近郊には様々な人形道祖神が存在します。人形道祖神とは一般的に藁などで作った人形のことで、集落境に鎮座し内部に悪霊や疫病などが入り込まれないようにする為の魔除けのようなものです。道祖神などと同じ様な意味合いを持つためこの様に呼ぶようになったものと思われます。同じ大館市ではありますが、その形状や配置など集落ごとに異なるといってよいほどです。大きく分類すると3つほどに分けられます。右側の写真は山田集落にあるもので、男神と女神は並んで集落境に立っています。男神は右側に立ち顔が赤く塗られ、男根がかなり強調されています。対して女神は左に立ち、顔が白に塗られています。胸が大きく妊娠しているようにお腹が出ています。これらは道祖神の由来の1つが大きく強調されたもので一種の性神としての要素が含まれています。単なる悪霊を入られないだけでなく子孫繁栄や五穀豊穣の願いが込められています。ジンジョ(地蔵)様と呼ばれ秋口にはジンジョ祭りが行われます。真ん中の写真は松原の山神社の境内にあります。ここから花岡町にかけては神社に鎮座する例が多くなります。一般的に道祖神は集落境に鎮座するものですが、当時は神社と寺院が混然としていた場合が多く神社に仁王様があることは不思議ではありませんでした(※現在でもそのような形態を取っている神社もあります。秋田神社山門参照)。県南では人形道祖神のことを仁王や草仁王などと呼ぶ地域もあることから、ここでは意味として混在しているのかも知れません。一番左の写真は人型に加工された板状のものを赤く塗っている形態をとっています。主に雪沢集落周辺で多く見られます。大館市内では小型の部類で男神女神ともに赤色に塗られています。今ここで挙げた3つの例はあくまで大枠のことであり、細かく見るとかなり複雑に分けることが出来ます。粕田集落では男神と女神は別れて集落境に鎮座していますし、二井山集落では姿形は山田集落に似ていますが神社の境内に鎮座しています。このように大きくは分けられても、その集落の歴史や交流、民族的解釈が異なることで同じ大館市という限られた地域の中でも様々な形態が発生したと考えられます。
 秋田人形道祖神参照。


 秋田県名所、旧跡見所ナビ: 〜大館市・北秋田市・鹿角市・小坂町・上小阿仁村・十和田湖〜
|鹿角市:花輪| 鹿角市:毛馬内| 小坂町| 大湯環状列石| 十和田湖| 大館市:中心部| 大館市:扇田(旧比内町)| 北秋田市:綴子| 北秋田市:阿仁|
|北秋田市:米内沢| 北秋田市:鷹巣| トップ|
 
 ※ 相談や質問は大変失礼ですが、メールのみとさせていただきます。 回答によって不都合や不利益をこうむっても当サイトは一切責任を負いません。又、回答を直接的(当サイトの名前を使って)に交渉や請求の手段とすることはご遠慮くださるようお願い申し上げます。 予告なしに追加、書き替えを行いますのでご了承ください。尚、「秋田県WEB観光案内所」は「秋田の歴史」、「羽州街道をゆく」、「秋田市歴史地図」、「あきた滝300」、「パンフレット」、「案内板」、「関係HP」、「秋田のお寺」、「秋田の神社と神々」、「歴史道路報告書」、「佐竹氏と久保田城」、「秋田の温泉」、「有限会社建築相談センター」、「たった1人の秋田まちづくり委員会」、「秋田羽州街道ひとり旅」、「秋田県の建物と街並み」、「小野小町」、「秋田フィールドワーク」を参考にさせていただいています。