③ 何故、和睦の条件が潮潟四郎重季と南部義政の娘との婚儀なのか？
②で殆ど書いてしましましたが、和睦が例え成立しても安藤氏の圧倒的な譲歩が必要で基本的には和睦が成立するような状況ではありませんでした。これに対して、和睦が成立したと主張する人の中には、安藤康季の娘が南部義政に嫁ぎ、義政の娘が潮潟四郎通貞（安藤盛季の弟）の子供である重季に嫁いだ事で和議が成立したと語っています。基本的にこれらの行為は力が拮抗している時だからこそ、成立するもので圧倒的な不利の中、娘を差し出す事で許される道理がありません。又、南部義政とは時期南部家の当主です、現在、又は元当主の娘が義政に嫁ぐ事は理解出来ますが、義政の娘が、安藤家当主の直系ではなく傍系に嫁がせる事は絶対にありえない行為で、これでは南部家の方が不利の条件を飲んだ事になります。全くありえません。又、南部家の家系図では南部義政が誰と結婚したのかが明確では無く、安藤康季の娘と結婚したと記載しているのは「新羅之記録」をはじめ、「新羅之記録」を元に作成されたと思われる古文書しか無い為、個人的には南部義政が安藤康季の娘と結婚したことすら疑問視しています。
「新羅之記録」の疑問
① 何故、安藤氏は２度津軽を離れたのか？
② 何故、安藤氏は１度目に南部家と和睦出来たのか？
③ 何故、和睦の条件が潮潟四郎重季と南部義政の娘との婚儀なのか？
④ 何故、安藤政季（師季）は殺されなかったのか？
⑤ 何故、安藤政季は宇曽利（下北半島）に配されたのか？
⑥ 何故、安藤政季は下国家安藤家宗家に就任出来たのか？
⑦ 何故、安藤政季は僅か２年で道南部の体制を築けたのか？
⑧ 何故、安藤政季は格下のはずの上国家の要請を聞き入れたのか？
⑨ 何故、安藤政季は藤崎城に侵攻したのか？
⑩ 何故、安東忠季は下国恒季を討ち取ったのか？
⑪ 何故、安東尋季は蠣崎光広に「松前」守護職を認めたのか？
⑫ 何故、安東舜季は蠣崎家とアイヌとの講和に立ち会ったのか？
⑬ 愚痴と総括
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